活性炭が不純物(臭い・有害ガスなど)を吸着する原理
活性炭とは、ヤシ殻や石炭などを炭化・賦活して非常に微細な細孔(直径1~20nm)をたくさんつくり、その細孔に物理的な吸着作用を起こさせる炭素材料です。
活性炭 1gあたりの表面積は約500~1,300㎡にもなり、臭い・有害物質を引きつけ吸着します。
1. 物理吸着 不純物を引き付けそれらを保持します。この吸着は界面現象の一つ で、活性炭表面からの引力(ファンデル・ワールス力)により気体または液体の中の分子が引き付けられて起こります。また、微細孔には毛細管現象という吸着を助長する作用もあります。簡単にいうと、大小さまざまな孔による静電気で、臭い・有害物質を引きつけ、保持するのです。保持した物質は、メンテナンス時に適切な場所で開放します。とてもエコな自然の物理現象なのです。
2. 化学吸着 物理吸着の他に、化学吸着を起こさせる処理が可能です。特定の物質に化学反応を起こして吸着力を高める目的で、活性炭に酸やアルカリを添加します。